第115章 *閑話カームデイ16 〜リドル~*
リドル『(今、彼女に帰られたらきっと次はない。なんとしても今日この場で謝罪を聞いてもらわないと..!)』
『離して』
リドル『駄目だ』
『っ、離してよ』
リドル『なら最後までボクの話を聞いて欲しい。君には伝えたいことがたくさんあるんだ』
『..や』
ぐっと腕に力を込め、抜け出すために引っ込めようとするも、しっかりと握られている。身をよじって振り払おうとすると、余計にその力は強まっていく
『やっ、離して!帰りたいの!』
リドル『だからそれはダメだと言っただろう!君がボクに怒っているのは分かっている。だけどボクには君に伝えたい事が、』
『..だって』
リドル『え?』
『だって、このままここにいたら..リドルさんの側にいたら、酷いこと言っちゃいそうでやなの!』
リドル『酷いこと?』
『リドルさんに言われたこと、すごくやだった。苦しくて、悲しくて....許せない。だから、リドルさんに会うと怒ってる気持ちが抑えられなくて、酷いことばっかり言っちゃいそう。
傷つけたくない...』
リドル『....』
涙声に語る言葉にリドルは呆然とした。怒っているから会いたくないわけではなく、怒りの言葉をぶつけて傷つけてしまうのが嫌だという
思ってもない回答に目を丸くし、動揺のあまり最初に出た言葉は、"へ?"と素っ頓狂なものだった
リドル『ボクを、傷つけたくないから..?』
『ん..』
リドル『...そうか。君の言い分は分かった。だけど、それを聞いたら尚更離すわけにはいかないよ。君の気持ちを聞かせてほしい。どんな怨み言でも怒りの罵倒でも、抱えているものを全部聞きたい』
『...私、でも..』
リドル『レイラ』
優しく名前を呼ぶ声に顔をあげると、手を軽く広げて"こっちへ"と優しく誘う。掴んでいた手は離されていて、今全力で走り出せば恐らく簡単に逃げることが出来る
逃げたい。でもずっと会いたかったのはレイラも同じ