第115章 *閑話カームデイ16 〜リドル~*
ナイトレイヴンカレッジ・図書室
ユウたちと別れ1人図書室を訪れる。放課後ともあってまばらに生徒の姿が見え、本を読む者や課題をこなす者など思い思いに過ごしていた
室内から時折聞こえる足音、ページを捲る音、貸し借り対応の抑えられた声
静かな場所を好むレイラにとって、図書室は絶好の安らぎの場だった(ちなみに1番のお気に入りは植物園である)
借りていた本を返却し終えると、次なるものを探して物語のコーナーを物色していく。たまに浮いている本に軽く頭をぶつけ小さく鳴きながら、興味を惹かれるものを何冊か抱え、誰もいない奥のテーブルへと座る
図書室には何箇所か本を読んだり勉強したり出来るスペースが存在するが、ここは特に人気のなく静かであったため、邪魔されずに本の世界に浸れるレイラお決まりのエリアだった
『.....』
読み始めて数十分。その間に近くを通る人は1人もおらず、落ち着いた空気の中でひたすら文字と絵を目で追いながら本の世界観に没頭する
王道の冒険ファンタジー、平凡な主人公が頂点に駆け上がる成り上がりのストーリー、動物が人のように暮らす世界で起こるドタバタ劇などなど..
本を手に取るごとに変わっていく世界にのめり込むように、レイラはコロコロ表情を変えていく
久しぶりに当たりの本を引いたからか意識は完全に本の中に入っていて、周囲の情報は殆どシャットアウトしていた。だからこそ、こちらへ近づいてくる足音にも一切反応しなかった
その人物はたまたま本を返しに訪れ、たまたま奥の本棚に目的のジャンルの本があり、そこでたまたま会いたくてたまらなかったレイラの姿を見つけた
小さくとも音を立ててイスを動かしたのに全く気づかないあまりの集中力に、声をかけることが憚られ、静かに隣に座りその横顔を見つめることにした
『......』
?『......』
『.....ふぅ』
?『終わったかい?』
『!!..ぇ、ぁ..リ、ドルさん..』
リドル『久しぶり、だねレイラ』
『..っ!』
リドル『!お、お待ちっ!』