第115章 *閑話カームデイ16 〜リドル~*
ギッと鋭く吊り上がった目とテーブルの上で握られた拳に空気が一気に冷えていく。対照的にリドルの顔は怒りで徐々に赤くなっていき、デュースたち脳内に瞬間的に"まずい"とサイレンが鳴り響き悪寒が走った
しかし、1人エースだけは全く動じずに負けじと睨みつけながら、呆れたようにため息をついた
エース『そういうとこもでしょ、直さなきゃいけないのは。そうやってすぐ真っ赤になって怒れば、ちょっと前までみんな従ってただろうけどさ..今のリドル寮長は違うんじゃない?』
リドル『え..?』
エース『オーバブロット事件起こしてさ、S.T.Y.Xの..嘆きの島だっけ?に連れてかれて、それで今回はマレウス先輩に眠らされて、みんなであの人に立ち向かってさ。ちょっとは考え方も変わったでしょ?だから、もう少し人の気持ち考えてから明日行ってみなよ。
もう、あの頃の寮長じゃないんだからさ』
トレイ『エース..』
ケイト『エースちゃん..』
エース『とにかく!オレらは手伝わないから、寮長はそのお勉強だらけの頭で必死で考えて、レイラに謝ってくること!
仮にレイラと話せても、許してくれるか分かんないけどさ。あいつの気持ちに寄り添って根気強く話せば、ちょっとは考えてくれるんじゃね?』
荒んでいた声色が段々落ち着き、自分を見つめるエースの瞳が柔らかさを取り戻していく。自然とリドルも、身の内に渦巻く嵐のような感情が鎮まり、そよ風となり優しく撫でていく
リドル『ーーそう。そう、だね。エースの言うとおりだ。これはボクが犯した罪なのだから、ボク自身が考えて償わないといけない。
自分本位に進めても相手の気持ちは動かせない。あの時身を持って知ったはずなのに、恥ずかしい...
その言葉遣いと言い方には色々物申すところはあるけれど、君の言葉にまたボクは気付かされたようだね。
ありがとう、エース』