第115章 *閑話カームデイ16 〜リドル~*
その言葉に小さく頷く。リドルの夢において彼を目醒めさせる道中、黒兎である自分に浴びせられた言葉はレイラの心を深く傷つけた
夢に浸っていた間は記憶が出会った当初のものになっていたとはいえ、あれから交流を深め良好になったと思った矢先でのこともあり、事が終わった今でも引きずっている
特にユウはレイラへの愛ゆえにその怒りを収めるどころか、一息落ち着いたからこそ余計に怒りを燃え上がらせていて、相手がリドルであっても常に近づかないように威嚇しまくっていたのだ
グリム『あいつが持ってきた菓子だけでも食いたいけど...あれにはオレ様も怒ってるから我慢しといてやるんだゾ。ありがたく思えよ、おめーら』
ユウ『うん。感謝してるよ、親分』
『...あのね』
『『ん?』』
『ほんとはね、お話ししなきゃいけないのは分かってるの。でも、今の私だときっとあの人を傷つけることばっかり言っちゃうから...会いたくない』
ユウ『お話しなんてしなくていい』
『え?』
ユウ『前にも言ったでしょ。自分が傷つけられたのに、相手には理由があったから仕方ないって思うのはダメって。こういう時は怒らないと』
グリム『オレ様だったら、菓子だけ奪い取ってあいつの顔に炎吐いてやる』
まるで自分のことのように怒る2人に、苦笑いしながらも味方でいてくれることが何よりも嬉しく、そっとユウの肩に凭れながらグリムの小さな手を握った
ーー放課後
ハーツラビュル寮・談話室
トレイ『ーーというわけで今日もお目通りは叶わなかったんだな』
ケイト『これで3日連敗してるけど、また明日も行くつもりなの?リドルくん』
リドル『ああ。謝罪を受け入れてくれるまで通うつもりだよ。だけど、またトレイに教えてもらったお菓子が...すまない』
トレイ『いいさ。少しでもお前たちの関係を戻る手伝いになるなら、何度でも教えるし一緒に作るさ。それに、人に教えることで俺自身の勉強にもなってるから、こっちも助かってる』
リドル『..ありがとう』