第114章 *閑話カームデイ15 〜騎士’s~* 注:裏表現
ユウ『ランニングでもしてきたんですか、先輩?』
シルバー『はぁっ..夜分に、すまない。どうしてもレイラと話を、した、かった..』
走ってきたことで少し息を乱し頬も赤みが増し、言葉も途切れ途切れ。そんな必死さに吹き出してしまいそうになった
ユウ『明日では駄目なんですか?』
シルバー『今っ、はぁっ、今彼女と、直接話が、したいんだ』
ユウ『..僕、最初の頃は先輩のこと、嫉妬とか恋愛とかに関して無欲そうな人だなって思ってたんですよ。物静かで冷静で、ちょっと抜けてるとこもあって人畜無害な感じ。
でも、全然そんなことない。顔に出づらいだけで、その内にはぐちゃぐちゃな嫉妬心やこうやって必死になるほどの愛とかが詰まってる』
シルバー『ユウ...』
ユウ『浮いてると思ってたけど、貴方も欲望に忠実なこの学園(NRC)の生徒の1人なんですね。ただまあ、先輩が今こんな風に荒ぶってるのは、そういう欲が表に出やすくなって暴走しかけてるんだと思います』
シルバー『ああ、そうだな。俺は自分でも分かるくらいに感情が揺り動かされている。一旦落ち着いてから話すべきだとは分かっているんだ』
ユウ『..今回は通してあげますけど、次はもうちょい冷静な状態で来てくださいね。今、レイラを呼んできてあげますから、中へ入ってください』
シルバー『すまない、恩に着る』
頭を深々と下げられ、妙にむず痒い心地に頬を掻きながらドアを大きく開けて中へと入っていく。続いてシルバーも中に入ろうと足を踏み出した時、"あっ"と思い出したようにユウが振り返る
ユウ『でも忘れないでください。僕が1番あの子を愛していて、理解してるんですからね!!先輩にも誰にも負けてないんですから!!』
宣戦布告のような捨て台詞を残し、わざとドスドス足音を立てて奥へと消える後ろ姿に、今度はシルバーの方がクスッと笑い声をもらした