第114章 *閑話カームデイ15 〜騎士’s~* 注:裏表現
リリア『シルバーよ。想いというのはな、伝える手段によってその深さも意味も異なってくる。今やスマホ1つでメッセージを送れて、電話をすれば直接声を届けることもできる。手紙も手書きならではの味わいで想いを伝えられる。
しかし、本当に伝えたいことがあるのなら、直接顔を合わせ、目を合わせ、口にせねば伝わらん』
シルバー『..直接顔を合わせ、目を合わせて..』
リリア『そしてそれは時間も瞬間も大事じゃ。後回しにしたことが返って効果がある時もあれば、その瞬間に伝えなければならんこともある。想いというのは、よく見極めて伝えねばな』
シルバー『..ですが、今の俺ではきっと相手を困らせてしまう。想いが頭の中で糸のように絡んで、支離滅裂なことを口走ってしまいそうで..』
リリア『それも含めて伝えてみるのも良いと思うぞ。なに、自分が感じたことを一言告げるだけでも良い。きっとあの子は、おぬしの考えを汲んでくれる』
シルバー『....すみません、親父殿、セベク。俺はオンボロ寮に戻ります。2人は先にディアソムニアへ戻っていてください』
セベク『お、おい!シルバー!!』
拳を握りしめ顔を上げると踵を返し元来た道を走っていく。あっという間に小さくなっていく姿に、セベクはぽかんと見送ることしかできなかった
リリア『くふふ、あの子も男の顔をするようになった。わしとて同じ相手を想うライバルだというのに、見ていられず助言してしもうた。これが、"敵に塩を送る"というやつじゃな』
セベク『リリア様、一体何のお話をされているのでしょうか?』
リリア『物静かな子供がいっちょ前にヤキモチを焼いておったからな。年長者として背中を押してやっただけのこと。
恐らくおぬしとレイラがイチャイチャしてたのを知っておるんじゃろ』
セベク『イチャ..っ!?け、決してそのように浮ついたことはしておりません!僕はただ、奴への気持ちを伝えて..少し、熱が入ってしまっただけで』