第113章 *閑話カームデイ14 ~ルーク~* 注:裏表現
遠くで小鳥の囀りが聞こえる。カーテンの外からは柔らかな光が差し込んでは夜明けを知らせる
目を開け軽く息を吐くと背中に少しの肌寒さを感じて、ルークは上に何も着ていないことを思い出した。服はどこだと手を動かそうとすると、柔らかい何かに触れて、どうも胸の辺りが温いことに気がつく
布団を軽く捲り見下ろすと、白い肌に艷やかな黒髪とぺたりと降りた兎の耳が呼吸に合わせてゆっくりと上下していた
少し離れ横髪をそっと退けると、ぐっすりと眠るレイラの寝顔が見え、胸の奥がぐっと甘く締め付けられる
同じく上に何も纏っていないその白い肩や首筋には、昨晩つけた独占欲の赤い花が散りばめられていて、暴走してしまったことに苦笑いを浮かべた
ルーク『こんなに痕を残してしまった..いくら愛しているとはいえ、欲に駆られて好き放題に抱いてしまうなんて』
『..ん、すぅ..』
ルーク『眠る君の姿をいつまでも見ていたいけれど、きっと起きた時に体に痛みが走るだろうし、喉だって乾いているだろう。水を持ってきてあげるから、もう少し寝ているといい』
静かにベッドから抜け出し身なりをサッと整えると、少し身じろぐレイラの額にキスを落とし優しく髪を撫でる
ルーク『すぐに戻るから、いい子で待っていておくれ』
子守唄のような囁きを残して、上機嫌に鼻歌を歌いながら音も立てずに部屋を後にした
『んっ、ん....はぁっ..』
ルーク『もう少し飲むかい?昨日あれだけ声を出したのだから、きっとカラカラになっているだろう?』
『ううん、も、いい』
ありがと、とコップを持つ手を押し戻すと、力なくルークの胸に倒れ込む。予想通り目覚めた途端に腰はおろか体中に走った痛みに悶絶し、涙ぐみながら縋りつき、申し訳無さそうにしながらも嬉しそうなルークに軽く八つ当たりしたのは数分前
むぅむぅ文句を言う自分を宥めながら甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた彼に感謝を口にすると、優しく抱き込まれ瞼と唇のキスを受けた
『くすぐったい..んぅっ』
ルーク『感謝するのは私の方さ。君との夜は本当に素晴らしかった。まだ胸の高鳴りが収まらない。まるでそう..夢のような一時だった』