第113章 *閑話カームデイ14 ~ルーク~* 注:裏表現
ある日のオンボロ寮
エース『おーっす、ユウ、グリム。入るよ〜』
ユウ『いらっしゃい。どうしたの休日にいきなり来て』
グリム『またリドルのやつを怒らせでもしたんじゃねーのか?』
エース『んなわけないし。暇だしお前らの顔見に来てあげただけ』
ユウ『はいはい。僕らのこと大好きなのは分かったよ』
エース『ちっげーし。あー、てかレイラは?もしかしてまだ寝てたりすんの?』
ユウ『ううん。今はお出かけ中だよ』
グリム『ポムフィオーレに行ってるんだゾ。なんか、ルークと話しにいくんだと』
エース『ルーク先輩と?なんでよ』
ユウ『実はこの前のツノ太郎の事件の時、ルーク先輩の夢で色々あってね。VDCの時みたいに先輩を"裏切り者"って思っちゃったんだよ。でも、冷静になって反省して、謝ろうとしてたんだけど時間なくてさ』
エース『ふーん。まあようやく事件もレイラのことも少し落ち着いてきたし、たっぷり話せるんじゃね』
ユウ『..それはいいんだけどさぁ』
エース『なに?』
はぁ、とため息をひとつ零す悲しげな横顔に首を傾げ、慣れたように隣に腰掛けると、ユウは少し拗ねたように唇を尖らせ窓の外を睨む
ユウ『ちゃんとこのあと帰ってくるか心配なんだよねぇ。"治療"の話が始まってから、どっかの誰かさんも先輩たちもみーんな、ギラギラ目を光らせて近づいてくるし』
その言葉にエースは『あー』と苦笑いでソファーの背もたれにポスっとも体を預ける
先日の一件から、意中の相手に触れることができる免罪符を手に入れた一部の生徒たちによる接触が、以前にも増してあからさまになっていた
愛するレイラに少しでもその気になってもらおうと、そして自分を選んでもらえるようにと自然を装おって奮闘する姿に、最初こそからかいの言葉もあったユウもグリムも今となっては若干引き気味になり始めていた
隣に座るエースも奮闘する1人であり、今日この寮を訪れたのも8割型そのためであった
エース『仕方なくね?オレもだけどデュースも先輩たちもあいつが好きなんだからさ。好きなやつに触っていいよって言われたら、そりゃ全員やる気になるに決まってんじゃん』