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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第112章 *閑話カームデイ13 ~騎士’s~*






シルバー『っ、俺は、俺は...っ!』


セベク『シルバー?貴様、顔が真っ青になっているぞ!』


リリア『..何か思うところがあるなら言ってみよ(大方予想はついておるが..)』







シルバー『レイラがっ、レイラが闇に魔力を汚染されたのは、俺のせいなんです!

あの時の自分の不甲斐なさや弱さで、優しいレイラを命の危険に晒してしまったことが許せない。今も彼女が汚染で苦しんでいると思うと、胸が張り裂けそうで..っ!』





リリア『...確かに魔力の汚染の発端は、おぬしを闇の侵食から守るために願ったことから。だが、それは"たまたま"おぬしが最初だっただけ。例えあの時おぬしが闇に取り込まれていようとなかろうと、その後に同じく闇に取り込まれたヴィルやジャミルを追った時に、同じように願い、侵食を受け始めておっただろう。

あの子は大切な者の為なら自分の犠牲を厭わん、優しく危なっかしい子じゃからのう』



シルバー『"たまたま"...』


リリア『そう。どのみち遅かれ早かれこうなる運命だったのかもしれんな』






運命.....


だとしてもやはり、レイラがあんな目に遭ったのは俺の弱さが招いた結果だ。その事実は変わらない



唇を噛み締め今にも爆発しそうな己への怒りが握る拳に伝わる


原因を作った俺では、いずれ戻ってくるレイラを迎えてやることも、その身に触れて治療に携わるのも相応しくない






そんな俺にため息1つ吐いた親父殿が、握りしめた拳をそっと包み込んでくれる。俺よりも小さいはずなのに、相変わらずこの人の手は大きくて温かい



リリア『シルバー。自分が原因で大切な者が傷ついて今も苦しんでいる。そのことに腹立たしくなるのも、不甲斐なさに打ちひしがれるのもよく分かる。だが、自責の念に取り込まれ塞ぎ込むような奴に育てた覚えはないぞ』


シルバー『親父殿...ですが、余りにも許せなくて、申し訳が立たなくて彼女に顔向けが出来ません。治療も、そもそもの原因である俺の魔力を分け与えるなんて純潔たる彼女に相応しくない』



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