第112章 *閑話カームデイ13 ~騎士’s~*
リリア『うむ。わしがおぬしの立場だとしても、このメンツを選んだに違いない。勿論、わしは喜んで応じようぞ。散々世話になったあの子に少しでも恩を返せるんじゃからな』
マレウス『お前ならそう言うと思っていた。
お前たちはどうする?』
セベク『若様直々の推薦とあれば異議を唱えることなどありえません。些か..いえ、だいぶ治療法について思うところはありますが、僕の魔力が少しでもやつを救う手助けになるなら協力は惜しみません』
リリア『良い意気込みじゃが、治療に参加するということは口づけにしろ行為にしろ、"そういう意味で彼女に触れる"ということじゃぞ?』
セベク『ぅっ...!』
その言葉で考えないようにしていたあらぬ妄想が一気に頭を巡る
柔らかそうなあの唇に口づければどんな顔をするのか
その小さい体に触れれば
全てを暴いて欲望のままに抱いたら..
ええい!僕としたことが、なんと破廉恥極まりないことを考えているのだ!いくら治療といえと煩悩や下心で弱りきっている者に触れるなど言語道断!!
僕はただやつを治すために、恩を返すために、そして...やつを愛する者の1人として、真摯に向き合い治療にあたるのだ
だが、もし拒まれたら...
いつも共にしているユウたちや、懇意にしている各寮の者以外の一般生徒よりかは好意的に思われているはずだし自負はある
今まで頬や頭に触れたり抱きしめたりすることは何度かあって、それについて嫌がられたりすることはなかった
だがその先の行為は本来、恋人となり絆を深め婚姻も視野に入れた関係で行うもの。学生の身でありそういう関係でもない男と、口づけや行為をするというのはいくらあいつとはいえ..
それに今はともかく、出会った頃はあれだけいがみ合った間柄。何度も悲しませた事も覚えている。もしかしたらそんな僕から今以上に触れられるのを、やつは拒むかもしれない