第111章 *幕間の章*
リリアの夢を旅した時、卵を届けるために魔の山を登っていた時に感じた、肌を刺す痛みや凍りつきそうなほどの寒気について、人間にとって過剰な魔力は毒になりうるかもしれない、と呟いていたリリアの言葉を思い出した
『じゃあ、どうやって魔力をもらえばいいの..?』
直接受け取れないのであれば、もう他の方法はないのではと一気に不安が押し寄せ、じわりと瞳の奥に熱いものがこみ上げる
そんな様子に気づいてオルトは布団越しに肩に手を置くと、安心させるように瞳を優しく細めた
オルト『大丈夫。まだ方法はあるよ。ね、母さん』
主任『オルくんの言う通り、方法はまだあるわ。しかも直接受け取るより体への負担が少なく、尚且つ耐えられる量としてね。
ーーー魔力を直接じゃなくて間接的に、別のものを介して受け取るの』
『別のもの..?』
主任『...ということだから、ここから先の説明は私とこの子だけにしてくれる?』
そう言って背後に立つイデアたちを振り返ると、分かっていたかのように全員立ち上がってゾロゾロ部屋を出て行き始める
最後に出たオルトが軽く手を振り扉が閉まると、2人だけになった空間に妙な静けさが漂う。これから何を話されるのか分からずバクバクと心臓が早鐘を打つ
分かりやすい緊張感にヘッドギアの中で小さく笑い少しだけ身を乗り出し、ねぇ、と口火を切った
主任『レイラ。今お付き合いしてる人っているの?』
『?おつ、きあい...って?お買い物とか遊びに行くってこと?それなら、色んな人とお付き合いしてるけど』
主任『う〜ん..ちょっと違うかなぁ。好きな人?でもそれも意味が広く捉えられちゃいそう。恋人って言ったら分かる?』