第111章 *幕間の章*
カリム『何か気になることでも、』
ヴィル『それぐらいにしておきなさい、カリム。これ以上ユウの傷を抉る気?』
カリム『え、傷!?ユウのやつ、どこか怪我でもしてるのか?』
レオナ『はっ、相変わらず肝心なことには鈍感でいやがる。ここにジャミルがいたら、重っ苦しいため息をついて頭を抱えてただろうな』
カリム『え?え?』
小馬鹿にして笑うレオナに増々分からないとオロオロしていると、見兼ねた同級生2人は仕方ないと眉をひそめ話し始める
リドル『カリム。この治療法は不純物が消えるまで、ボクらの魔力を少しずつレイラに分け与えるというものだ。そこまでは分かるかい?』
カリム『お、おう』
アズール『ですがそれは、あくまで"魔力を持っている"ことを前提とした話です。
カリムさん。ユウさんがこの学園で特異な存在だということをお忘れですか?』
カリム『ユウが.....................あっ』
リドル『誰よりも彼女を想っているユウが、治る方法があると聞いて嬉しくないはずがないだろう?だけど、魔力を持たないユウには、その治療を行うことができない』
アズール『直接助けたくても出来ないんですよ。彼にはね』
ユウ『....っ』
改めて言葉にされたそれはまるで戦力外通告。魔力のない自分には何も出来ず、他の誰かに施されて戻ってくるのを迎え入れてやるしかない
結局どこまでいっても自分は無力なんだと、無能の烙印を押されたような気持ちになり、悔しさで唇を強く噛み締めた
カリム『悪いユウっ!オレ、すっかり忘れてて..悪気があったわけじゃないんだ』
ユウ『.....大丈夫、分かってます。寧ろ忘れてたのは僕の方。
今までの色んな事件を乗り越えられたのはみんなのおかげなのに、その中に混じっていたせいで、いつの間にか自分に戦う力(魔力)を持ってないってことを忘れてた』