第111章 *幕間の章*
所長『先程も言ったとおり、君の場合は自然治癒だけではその内どうしてもマイナスの比率が強まり、今度はどんな影響が出るかはわからない。
だから定期的に汚染されていない、文字通り純粋な魔力を回路に流し込み、上書きし続ける必要がある。そうして自然と不純物がなくなるまでプラスを維持するんだ』
分かるかな?と問われ、何となく意味合いは理解したと頷くとイデアたちの父はそのまま話を続ける
所長『時間をゆっくりかけて少しずつ不純物を純粋な魔力で埋める。口で言えばシンプルだが、その間は闇やブロットの汚染に耐えなければならない』
主任『時間をかけて治療するということは、その分苦しみに耐える時間も長いということだけど、それまで耐えられる?』
『分かんない、けど..頑張る』
主任『そう、良かった...でも1つ問題があるのよ』
『え?』
主任『その上書きするための魔力だけど、さっきも言ったけど自然治癒、つまり貴女が新たに生成する魔力だけでは追いつかない。だから治療には貴女以外の魔力が必要』
『それって..』
主任『他人から魔力を分けてもらう。
ただし、直接分け与えてもらうのはオススメしない。そもそも魔力を直接分け与えられるのは熟練の魔法士や強大な力を持つ者。貴女の知っているところで言えば.....学校の先生の一部や、それこそこの前の大事件を起こしたマレウス・ドラコニアとかね』
『なんでダメなの?....魔力が強すぎるから?』
主任『そう。魔力を受け取るには、それに耐えうる器(体)がいる。貴女自身も保有魔力はとても強大だけれど、器自体はまだ未熟。更に汚染で弱っている今の体で直接魔力を受け取れば、小さなコップに大量の水を注いだと同じで、溢れて零れ落ちる。過剰な魔力は逆に毒なの』