第111章 *幕間の章*
所長『そうだな。既に不純物である闇が溶け込んでしまっているため、魔力回路の不純物を外部から取り除く事は出来ない。新たな魔力が生成されていけば自然と上書きされていくとは思うが、それを待ってもいられない』
主任『残念ながら、貴女の場合は何度も闇の侵食を受けて汚染状態が長すぎたせいで、自然に待っていても上書きより体への侵食の方が早い』
『これから何もしなかったら、またブロット吐いちゃうの?』
主任『吐くだけならいいけれど、全身の汚染が進めば次は1週間..1ヶ月も目覚めないかも。または闇とブロットに呑まれて自我を失った怪物になるかもしれない。どんな影響が出るかは私達にも未知数だけど、最悪の場合は命に関わることになるのは確実ね』
『........どうすればいいの?』
主任『それは....
まず、食事を摂ってからにしない?』
『へ?』
そんなことを言っている場合なのか?と不安を露わにすると、栄養補給しないと頭が回らないからと、どこか嬉しそうな様子で職員たちと部屋を出ていくと、ものの数分で簡易的な食事を手に戻ってきた
以前リドルたちがこの場所に連れ去られた際にも出された缶詰の簡単な食事だったが、元より少食で尚且つ弱っているレイラには丁度よいボリュームだった。差し出された食事に若干の警戒心を見せつつ、少しずつ小さな口に運んでいく
『...むぐ』
オルト『...』
『なに?』
オルト『ううん。小さい口で食べている様子が、ネット動画でよく見る小動物みたいで可愛いなあって』
『...む』
イデア『(ひえぇ、一口ちっちゃすぎる〜!あれで本当に食べてるの、マ?ほっぺた膨らませてるの可愛すぎんか?)』
何故か微笑ましそうに見守ってくる視線に多少気まずくなりながら食べ終えると、久しぶりの食事に栄養を欲しがっていた体はほんのりと熱を帯びて、先程までの急いていた気持ちが幾分か落ち着いた
『ごちそうさまでした』
主任『はい、よく言えました。じゃあそろそろ、貴女のこれからについて話しましょうか』