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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第21章 バレンタインなる物があるらしい


『盗み聴きとはタチが悪いね。でもこの感情は僕のものなのかハイレインが作ったものかは分からない。僕の記憶が戻るまでは信用しない方がいいと思うよ。まぁ記憶が戻ればの話だけど……』

「どういうことだ?」

『さぁね。でもハイレインからはもう二度と戻ることはないって言われてるから僕はもう諦めてる。
(この任務が終わればいずれはアフトに帰るのだから。)』

海影の含みのある発言に出水は聞き捨てならないと問いかける。しかし海影はこれ以上も言わず、出水から視線を逸らした。
だってこの感情は本当に自分のモノか分からなかったからだ。ハイレインは公平も駒として欲しいとよく言っていた。
玄界いる射手が有能だと。だからわざとこの感情を僕に植え付け狙っているのかもしれない。そう考えるとさっき出水のことが好きと言った自分は【本当の私】なのか【操られている僕】どちらなのか分からなかった。

『あ、忘れるところだった。はい。コレ。』

「これって?」

『ハッピーバレンタイン』

「あぁ。柚宇さんが言ってたな海影にバレンタインを体験させてあげたいって。だから今日バレンタインチョコ配ってんのか。ありがとうな海影。」

『どうせいっぱい貰ってたくせに。』

「義理だっつーの。本命を貰わないとこのイベントは意味がないんだ!お返し楽しみにしてろよ!」

『お返しなんていらないよ。』

「いいや。ちゃんとお返しはする。楽しみにしてろ。」

そういって出水と分かれると今度こそ忍田の元へと向かった。

『ミカゲ。入ります!』

「あぁ入ってくれ。」

部屋に入ると部屋が散乱していた。
床には散りばめられた資料、倒れたペン立て、何があったのか聞きたかったが、彼の疲れたような目に何も言えなくなる。
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