銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第21章 バレンタインなる物があるらしい
『何日寝てないんですか?』
「もう3日は寝てない……ガロプラがまだ起動がこちら側にいる。警戒をとく訳には行かない。」
『だからって寝ないのは行けませんよ。シノさんが倒れたらいざと言う時どうするんですか?』
栄養ドリンクを煽ろうとしていた忍田の手を止め、取り上げる。
『少し仮眠してください。(まだガロプラは軌道県内か。アフトに帰れるチャンスはあるな。)』
「部屋が片付いたら起こしてくれ。」
『了解です。』
そう言って彼をソファで寝かすと海影は散らかった部屋をテキパキと綺麗に掃除して行きながら、落ちていた資料に目を通す。
内容は攫われた32人の雛鳥たちのことや僕の検査結果が記されている紙ばかりだった。
『(めぼしい情報はないな。)
シノさん。部屋片付けましたよ。起きれますか?』
「あ、ああ。ありがとう海影。そうだ、用事を聞いてなかったな。どうしたんだ?」
『ハッピーバレンタインです。クッキーを作ってきました。甘いものは疲れた体に良く効きますよ。』
「ありがとう。お返しは来月だったな。何がいいとかあるか?」
『今の所不自由はしてないのでなんでもいいです。気持ちが籠ってれば。』
「はは。そういう所は本当に双子だな。」
『?』
「そういえばお前は知らなかったな。記憶が戻った時に必然的に思い出すだろ。」
『ハイレインからはもう二度と戻ることはないって言われてますから。戻らないと思いますよ?』
彼女の一言に忍田は首を横に振る。
そして真剣な目で、自分より小さい海影の肩をつかみ強い声でこう言った。
「絶対取り戻す!お前は記憶を戻る日を楽しみにしてればいいんだ。」
あまりの覇気に海影は気圧されながらも、コクと頷いた。するとさっきの吐きは嘘だったかのように優しい笑顔で頭を撫でるのであった。
リャインのグループでオペレーター組が【みんなに配ったよー】と言うメッセージが入り、海影は満足気に太刀川隊の部屋に戻ろうとした時だった。
部屋の前に屯している男子メンバーが待ち構えていた。