銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第21章 バレンタインなる物があるらしい
────1階にて
『あ。……それで?なんで玉狛支部に女子メンバー全員集まってるの?』
「ふふふっ。それはね今日はなんとみかげっちにバレンタインを体験してもらおうと思って!」
バレンタイン?あぁそういえば正宗伯父さんから貰った本の中にそう言った行事があると書いてあったな。
『でもバレンタインは2月14日って本に書いてあったよ?もう結構遅れてるけど……』
「いいのよ!丁度バレンタインは忙しくて何も出来なかったんだし。ガロプラ戦も終わったからお疲れ様お菓子ってことで!」
基本的に何をするんだ?本ではバレンタインって言う男が処刑された日だって書いてあった。
女子メンバーで誰かを襲いにでも行くのか?
太刀川さんが考えた【節分鬼ごっこ】でもするのか!?
「海影ちゃん。今物騒なことを考えていたでしょ。」
『まぁ……うん。今日はみんなで何をするんだ?女子メンバーで男子メンバーを襲うとか?』
「そんな物騒なことしないよ!?それに戦える女子メンバーって少ないし。えっとね。日本のバレンタインと言えば女の子が大切な人にチョコを送る日よ。」
『ちょこ?』
「ほらこれ。」
何この茶色い板……美味しそうに見えないんだけど。
宇佐美はパキッ!と1口大の大きさに割り、海影の口に放り込む。
『んぐっ!……もぐもぐ……!』
最初は眉間に皺を寄せ、未知のものを食べているという顔をしていたがすぐにその甘さと香りに海影は目を輝かせた。
「美味しいでしょ?」
コクコクと海影は頷いて『ん〜!』ほっぺたに手を当てる。
「今の海影の反応見ると清々しいわね。なんでも初めてって言う顔してもっと色んな経験させてあげたくなるわ。」
「じゃあ海影ちゃん。次は作ってみようか!」
『これで完成系じゃないのか?』
「ここから加工していくのよ!みんなそれぞれレシピを持ちあってるし、後何を作るか決まってないのは海影ちゃんだけだよ!」
宇佐美の言葉に海影そりゃそうだろうと心の中で反論する。だって朝起きて那須達に買ってもらった服を着て、いつもみたいにだべりながら本を読んでいると、黒江と加古に拉致られてきたのだから。
それについでの話だが、海影がバレンタインを体験し、お菓子を作るというのは男子メンバーに報告済みだ。