銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第20章 太刀川さん提案『節分鬼ごっこ!?』【番外編】
《残り10秒!》
「急げ海影!」
『どこ?どこだ?』
《9・8・7・6・5・4・2・1─────》
何かを予知したのか、迅が叫んだ!
『見つけた!南西部にいる!』
「海影!頭─────」
ボッ!
アイビスの弾が海影の体を貫き海影の身体が真っ二つになる。
《0 ゲーム終了。勝者 鬼チーム》
ゲームが終了しみんな仮想空間からブースへと戻る。
そしてランク戦室ではB級の喜び声が上がっていた。
まさかA級に勝つとは思わなかったのだろう。
「クソ〜最後の最後読むのが遅かった。」
「迅アンタ海影は俺が守るって言っておきながら守れてなかったじゃない!」
『小南も人のこと言えないかね?
(この戦いでどのチームがどのくらい強いかはわかった。赤月以外のトリガーも段々と使い方にも慣れた。これはハイレインに報告しなければ。)』
「海影………」
海影に声をかけようとしたその時だった
出水咄嗟にそれを辞める。
彼の目の前にいたのは操られた海影ではなく、出水が見る中で一番記憶があった頃の海影に近かった。
そうだよな。海影にとって1番しているのは俺じゃない。
迅さんや小南の旧ボーダーだ。
アイツは5年前の出来事も話してくれなければ、俺を頼ってもくれない。
俺は本当にアイツに必要なのか?
モヤモヤがズキズキと痛み始め、目の前がグラりと歪む感覚がしてどす黒い感情が出水を包む。
『あ!公平!こっちこっち!』
あぁいっそもう離れた方がコイツのためなんじゃないか……そう思った時だった
海影が声をかけてくる。
『公平。僕は公平を頼らない訳じゃないよ。まだ頼り方が分からないだけだから。(僕にとって玄界は信じていいものか分からない。)』
その一言を聞いてどす黒い感情が少しずつ消えていく。
いつもそうだ。海影は俺が欲しい言葉をくれる。
辛い時、泣きたい時いつもコイツは何も言わずそばに居てくれる。
あぁやっぱり俺はこいつのことが好きなんだな。と改めて自覚した。