銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第19章 女子会とランク戦
「手が不自由だと聞いてね。これなら食べやすいと持ってきたんだが、必要なら介助をしようか?」
『これなら大丈夫です。そろそろリハビリ始めなきゃと思っていたので丁度いいです。正宗伯父さんは僕のことよく知ってるんですね。』
「お前たちが小さい頃から一緒に住んでいたからね。パン美味しいか?」
『美味しいです!暖かくて中のジュワってするのが新鮮です。初めて食べました!』
「それは君が好んで食べていたものだ。」
『そうなんですね!』
ニコニコで朝食を摂る海影とそんな彼女を満足そうに見つめながら珈琲を飲む城戸は気づいていなかったが、ラウンジは騒然としていた。
「おい……あれって海影先輩だよなぁ?でもアフトクラトルに攫われてたって……」
「実は双子だったとか?だって髪の毛ウルフカットじゃなくてロングじゃん。」
「でも海影って呼ばれてたぜ?顔もそうじゃん」
「てか一番問題なのは何で城戸司令と優雅に朝食摂ってんだ!?しかも心做しか笑ってね?もしかして隠し子!?」
「バカ!な訳ないないだろ!きっと知り合いかなんかだって!」
ザワザワとするラウンジに忍田が通りかかる。
「どうした?騒々しい─────」
目の前の光景を見た瞬間、忍田は一瞬固まり、直ぐさま2人の元へと向かった。
「城戸さん!海影!」
「何だね。忍田君」
『えっと、忍田さん………』
「海影、堅苦しく呼ぶ必要はないよ。俺のことは【シノさん】と呼んでくれ。海影良かった。帰ってきて本当に良かった……」
『へぇぇぇぇ!?何で泣いてるんですか!?』
「嬉しくてっ。またこの光景を見れるなんて思ってなかったからっ。」
急に泣き出した忍田を前に海影は慌てふためき、城戸はどこか呆れたように重いため息を吐いた。