第69章 未来(火神大我)
おまけ2✿R18
あれからウィンターカップを順調に勝ち進んだ誠凛は、王座洛山との決勝戦。
みんなで勝ちたい、そんな大我くんの気持ちに全員がこれまで以上に力を発揮して初優勝でウィンターカップは幕を閉じた。
「今日はみんな本当におつかれさま!」
リコさんの計らいで行われた打ち上げ。
みんなそれぞれが励まし合い、称えあい、とても充実した打ち上げが行われた。
みんなと別れて各々が家路に着く中で、大我くんとふたりきりになっていた。
「あー、のさ頼華」
なんだか照れくさそうにしながら、後頭部に手をやりながら私の名前を呼ぶ彼。
「どしたの?大我くん」
「その…明日、休みだろ?」
「うん…?」
「…俺ん家、泊まりま、せんか」
「…え、」
大我くんの爆弾発言に思考が停止する。
「あ、嫌だったら無理はしねーんだけど…その…」
「…?」
「…今日は帰したくねぇ」
「…っ!」
ぎゅ、と握られた手。僅かながらに震えたその手を、私は握り返した。
「…うん、私も今日は大我くんともっといたい、な」
「…っ」
「…大我くんのお家、泊まりたい」
「…おう」
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「えっと…お邪魔します…?」
「なんで疑問形なんだよ」
少し緊張しながらも大我くんの家に足を踏み入れれば、ふ、と笑う彼の笑顔に胸が疼く。
「シャワー浴びてくっから、テキトーに座ってろ」
「…はーい」
そそくさとお風呂場へ行ってしまった大我くんを見送って、改めて部屋を見回す。
バスケットボールに、小さい頃アメリカで撮ったであろう写真が数枚。
「…ほんと、バスケが好きなんだね」
生まれて初めての男の人の部屋。
シンプルすぎる部屋だけど、大我くんらしいなと思う。
「…なんか恥ずかしくなってきた」
大我くんの匂いがする部屋にいて、心音が鳴り止まない。
そわそわしているうちに、気づけば大我くんが戻ってきていた。
「…どうした?」
「あ…え、っと…なんでもない」
お風呂上がりの彼は、髪の毛がしっとりとしていて私の胸の鼓動を上昇させるには十分な要素だった。
「頼華…目、そらすなよ」
すり、と頬をひと撫でされる。