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Amor vincit omnia__愛の勝利

第69章 未来(火神大我)




おまけ✿


試合後。
私たちはいつもの様に一緒に帰っていた。

ただ、ひとつ違うのは固く結ばれた手と心だけ。





「火神くん?」

「…なぁ、」

「?…どうしたの?」


「いつになったら名前で呼んでくれるんだ?」



「…へ、」





真面目な顔してそんなこと言うもんだから一気に顔が熱くなるのが分かる。




「真っ赤だな」

「だ、だって急に言うから…!」

「…名前で呼んでほしーんだけど」

「う…その顔反則だよ」




ダメか?なんて何度も顔を覗き込みながら言ってくるから、ついつい頬が緩んでしまう。





「…た、いがくん」

「…おう」

「…大我くん!」

「おぉ、」




もう言っちゃえ!って感じで叫んだら、また腕の中に閉じ込められた。





「…少しは吹っ切れたか?」

「…え?」

「あー…その…青峰、のこと」




少し不安そうな声色で言ってくる彼。





「…もう大丈夫だよ、大我くんしか見えない」

「…!!」

「…待たせちゃってごめんなさい。」

「…謝るなよ」

「私は大我くんのそばにいたい」

「おう」

「…だ、から…その…」

「…ん?」



「…す、きだよ。大我くんが、すき。」





付き合った日にしか伝えられなかった”すき”という2文字。

今ははっきりわかる、私は大我くんのことがすきだ、と。





「…た、大我くん…?」



何も反応しない彼に痺れを切らして、顔を覗き込めば耳まで赤い彼の顔が。


「…反則だろ、」

「えへへ、お返し」

「…頼華、」

「…たいが、くん、」




少しずつ近づいてくる彼の顔に目を閉じると、触れるだけのキスが降ってきた。








「…絶対幸せにする。」

「…うん、ずっとそばにいるよ」






青峰くんとのあの青い春が無ければ、私はきっと大我くんに出会えてなかったのだろう。


中学生なんて多感な時期だ、今なら彼のあのころの気持ちが少しわかる気がした。




これからは全てを受け入れてくれた大我くんと一緒に。


未来永劫、ずっと歩いて行けたらいいな。






おまけend



















さらに後日談R18▷▶


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