第69章 未来(火神大我)
さらにあれから数ヶ月。
火神くんとは何ら変わりなく接してて、でも心のどこかで青峰くんの顔がチラついて。
青峰くんにはもうあの頃みたいに好きという感情はない。
けれど、このまま火神くんと付き合い続けて火神くんに失礼じゃないかなんても考えて。
そんな複雑な感情のなか、ウィンターカップがやってきた。
夏よりさらに強くなった誠凛は、徐々に勝ち上がっていって。
圧倒的な力を前にしても、それでもなお立ち向かう火神くんを見ていて目が離せなかった。
そして迎えた桐皇戦
「ちゃんと見てろよ。」
そう言いながらベンチに座る私の頭を撫でて、火神くんはコートに向かう。
あんなに大きい背中にいつも守られてるんだと、改めて実感した。
インハイで青峰くんの圧倒的な力に歯が立たなかった火神くん。
でも徐々に青峰くんに近づいてる火神くんを見て、無意識に立ち上がってた。
「火神くん、勝って…!」
私のその一言に、火神くんの雰囲気が変わった気がした。
両校のエース同士の激しいぶつかり合い。
誰にも邪魔できないなにかが2人の間にはあって。
でも、想いの先にある未来を掴んだのは火神くんだった。
「「「「「いけー!!火神ーー!!!」」」」」
「うぉぉぉ!!!」
「勝った!!!」
誠凛101 vs 100桐皇
嬉しくて、嬉しくてたまらなくて。
涙が止まらなかった。
「頼華!!」
「か、がみく…わぁ!!」
気づけば火神くんより目線が高くなっていて抱き上げられてることに気づく。
「勝ったぞ!!!」
「うん…っ」
「泣き虫だなぁ」
「だ、って…!」
「すげぇ可愛い、頼華」
「…負けたな、バスケもお前のことも」
火神くんに抱き上げられている私のもとに、青峰くんがやってきて。
「…幸せになれよ」
「!…ありがとう、青峰くん」
「泣かせられたら俺んとこ来いよ」
「ぜってぇ泣かさねぇしお前のとこになんか行かせねーよ!」
未来永劫
_君のそばにいたいから
青峰くん、出会ってくれてありがとう。
火神くん、好きになってくれてありがとう。
end