第1章 君の中に墜ちる
「俺でいいか…」
「っ、……大倶利伽羅がいい。さっきから何度もそう言ってます…」
いつの日からか、大倶利伽羅を想うだけで胸が痛くなって、苦しくて、切なくて…でもなんだか温かくて…
泣きたくなるようなこの気持ちが、私だけではなく大倶利伽羅も同じ気持ちだったらどんなに幸せだろう…そんな夢を見るようになっていた。
だから…もしかしたらこれは夢なんじゃないか…
そう思ったけど…
肌に伝わる熱が、これは夢ではないと告げているようで、大倶利伽羅が愛しくて堪らなくて…―ひっこめていた手を背中に回し、力いっぱい抱き締めた。
すると大倶利伽羅も力強く抱き締め返してくれる。
お互いの熱を分け合うように、しがみつくように抱き締め合った後は「もう一度…今度こそあんたの全部、俺のものにしていいか」と、あんまりにも真っ直ぐに、一心に私を見つめて言うものだから、ドクンッと音を立てた心臓が途端に騒ぎ始める。
身を縮こませながら小さく、微かにコクリと頷くと、すぐさま大倶利伽羅の顔が迫ってきて、唇に温かくて柔らかな感触が。
「え、…ま……んっ」
驚きの余り抵抗すると、開いた口の隙間から熱い舌が入り込んできた。
「っ、」