第1章 君の中に墜ちる
それに…歴史修正主義者だってどんどん力を付けて襲いかかってくるというのに、志半ばで自ら幕を下ろしてしまっていいのだろうか。
歴史修正主義者?
違う…
歴史を守りたいなんて、それは綺麗事だ。
私は、
私は、
もっと皆と一緒にいたい…──
…
…
「あんず様、もうこれ以上は待てません。決断を、聞かせていただけないでしょうか」
最初の通告から半月経った夜にこんのすけは現れ私に言った。
「こんのすけ…私、その方法に賭けてみようと思う」
「あんず様!!本当ですか!?ありがとうございます、ありがとう…ああ…よくぞ決断してくれました…私はまだあんず様と一緒に居られるのですね…」
こんのすけは最初こそ不安そうにしていたが、私が告げると涙を流しながらそれは嬉しそうに良かった、を繰り返す。
「ぐすっ…と、取り乱してしまい申し訳ありません…」
そう言って器用にティッシュで涙を拭い、鼻をチーンと豪快にかんでから再度こちらに向き直るこんのすけ。
「相手の刀剣男士ですが、あんず様に想い刀はいないとのことなので、勝手ながらこちらの方であんず様と最も相性が良いとされる方を独自に調査させていただきました」
「相性が良い刀剣…?」