第1章 君の中に墜ちる
「はい。あんず様と最も相性が良い刀剣は大倶利伽羅様のようです。ですが相性が良いからといって適合するかどうかはまた別の話です。しかし適合率は格段と上がるので、やはり選ばれた刀剣と致すのが一番安全といえます」
「え……大倶利伽羅?」
「はい、何か不都合でもありましたか?もしご自分では話せないとおっしゃるなら私が大倶利伽羅様に話を進めさせていただきますが…」
何故一番相性の良い刀剣男士がよりによって慣れ合わない男士、大倶利伽羅なのか…内心そう思った。
「いや…意外でびっくりしただけ。大倶利伽羅には私からきちんとお願いしようと思い、ます…」
「そうですか…では急かすようで申し訳ありませんが早々に実行なさって頂けますようお願いします。酷な事を言いますが、今この瞬間にもあんず様の命はその時に近付いています。その証拠に体も以前より大分お辛いかと存じます…」
「うん、わかってる…」
「あの、もしあんず様が望むのであれば、実行後の該当男士の記憶を消すこともできますが…どうされますか?勿論この件は内密に出来ます」
「は?記憶を消す?」
こんのすけの言っている意味がいまいち良く分からない。