第1章 君の中に墜ちる
「…でも」
「言ったろ?俺は主には後悔してほしくないって。大丈夫、駄目だったら俺が貰ってやるって!」
もう一度大倶利伽羅と話を?出来る事ならそうしたい…誤解されたままでいい訳がないのだから…
だけど、正直また否定されるようなことを言われたら、しつこいって言われたらと思うと勇気が出ない…
でも…不動の言うこともわかる。大倶利伽羅に言いたいことも言えていないままじゃ、きっと後悔が残る。
「そうだよね……後悔はしたくない。落ち着いたらもう一度…もう一度だけ頑張ってみようかな……」
「その粋だ!」
「駄目でも不動が慰めてくれるんだもんね…?」
笑いながら応える私に不動は力強く頷いた。
「私も皆のお手伝いしなきゃ」
そっと立ち上がろうとすると、思うように力が入らず逆に布団に体が沈んだ。
「ほら、駄目だって!主は体を休めることが仕事!他のことは俺達に任せてくれればいいから」
不動はそう言って私に布団を被せる。
少し熱があるようで、熱特有の気だるさが体全体に感じられる。
刀剣男士とは違って直ぐにへばってしまう自分の体を恨めしく思いながらも、不動の言う通り大人しく布団に潜った。
これからのことなど、考えなければならないことは山程あるのに、再びやってきた眠気に抗うことが出来ず、私は重くなる瞼を閉じた。