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繋がる想い、紡ぐ言葉/刀剣乱舞

第1章 君の中に墜ちる


 刀剣達は審神者と仲間の気配を感じることが出来るから、恐らく戦いの最中である男士達も気付いているだろう。
 結界は既に塞いだからあとは残党のみ。遠征に出ていた第3・4部隊が帰還したとあれば戦況は大きく変わる。


 絶望しかなかった状況に光が差した瞬間だった。


 大倶利伽羅は無事だろうか。誰かが大倶利伽羅を援護してくれているだろうか…


 刀剣が折れたら少なくとも私にもそれが分かる。
 それが伝わってこないのだから幸いにも誰も折れていないはずだ。


「よし、無事手入れは終わりました!不動、皆の援護に向かい、重傷者をここに連れてきて。順番に手入れしないと!」

「っ、……わかった…行ってくる。だけど主…頼むから無理だけはしないでくれ…」


 不動は私の言葉を聞いて辛そうに顔を歪めながらも、すぐさま手入れ部屋を後にした。部屋を飛び出していく背中を見送りながら、再び滲んだ視界を服の袖で拭う。


 しっかりしなければ。
 まだ戦いは終わってはいないのだから。


 秋田、待たせちゃってごめんね…
 今手入れするからね…


 刀の秋田に話し掛けながら慎重に手入れを行う。すると程なくして、重傷を負った刀剣がぞくぞくと運ばれ、手入れ部屋が途端に重苦しい雰囲気に包まれた。

 血がドクドクと流れ、みるみるうちに床が赤く染まっていく。


 それは、目を疑いたくなるような惨状だった──


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