第1章 君の中に墜ちる
だから、こんのすけに事実を突きつけられてもそれほど動揺はしなかった。
「…そう、後どれくらい審神者を続けられるの?」
「思ったより霊力の消費が凄まじく、大体二ヶ月程と報告を受けております。ここ最近特殊任務が重なった事が関係しているのではないかと…あくまで担当医の予想なので早まるかも知れませんしなんとも言えません。あんず様は今後どうされたいとお考えですか?」
私に説明するこんのすけの目が揺らいでいる。酷な報告をさせてしまった…と感じた。
「二ヶ月…そんなに短いんだ…でも、例え二ヶ月であっても私は引退なんてしたくない…この本丸で骨を埋める覚悟なのは就任時と変わらないよ…」
「そうですか……あんず様ならそう仰ると思っておりました。では、ある方法を試されてみませんか」
「ある方法?」
「左様でございます。この方法が成功すればあんず様は今後霊力低下することもなく、審神者のまま寿命を全うできることになりましょう」
「な、にそれ…そんな方法があるなんて聞いてない」
「はい、今まではその必要がありませんでしたのでお伝えしていませんでした。ですが今は状況が違いますのでこの方法が実行できます」