第3章 儚く切ない記憶の中で《後編》
「…そ、うか……しかし、…見限られた…とは…どういうことなんだ…?」
「鶴ちゃんに愛想付かれたんです」
「っ、あんずはそれで納得しているのか?元はと言えばあいつが…!」
「蜂須賀さん、…………鶴ちゃんは何か言ってましたか?」
「いや………質問攻めにはあっているようだが、あいつは何も言わない。言わないからこそあんずの事を皆心配している。聞きたくてもあんずには中々聞けないんだろう…」
「そうですか…皆には心配ばかりかけちゃってますね…」
本当に主として失格だ。霊力は回復したものの、少し前までは本丸存続も難しかった。これからは本丸のためだけに頑張りたい。きっといつかこんなこともあった、なんて思える日が来る。
「…これで良かったと思っています。反対に、鶴ちゃんには迷惑ばっかり掛けちゃって…本当に申し訳ないことをしてしまいました…」
「申し訳ない…?悪いことをしていたのはあいつだろう…!それを、」
「蜂須賀さん、もういいんです」
「しかし……」
「私は大丈夫ですから…私は…最後に鶴ちゃんと一緒に居られて幸せでした。蜂須賀さんありがとう…事情を知っている上で今まで何も言わないでいてくれて…」