• テキストサイズ

繋がる想い、紡ぐ言葉/刀剣乱舞

第3章 儚く切ない記憶の中で《後編》


 
 鶴丸さんが私から離れるなんて…
 そんなの…――嫌だ


 鶴丸さんに嫌われたくない、そんな一心で、次の日は朝餉の時に私から鶴丸さんの隣りに座って、皆に聞こえないように昨晩のことをそっと謝った。


「昨晩は、あんな態度取ってしまって…ごめんなさい…」

「きみが謝ることじゃない…俺が悪かったんだ」

「いえ…良かったら…これからも私に付き合ってもらえますか…?」

「っ、いいのか?……なら…俺はきみが記憶を取り戻すまで…きみが、俺に完全に心を開いてくれるまで手は出さないし、きみが嫌がることは決してしないと約束する」


 また鶴丸さんと同じ日々を過ごせることが嬉しかった。
 だけど…現実はそう甘くはなかった。


 ――どれだけ一緒に過ごしても、どれだけ思い出そうと頑張っても、やはり記憶だけは戻らなかったから…





「最近仲良くしてるみたいじゃねぇか」

「和泉守さん…」

「良かったな。この調子なら思い出すのも時間の問題じゃねえか?」

「…」

「……?なんだよ、そんな不安そうな顔して…」


 少し前の私ならきっと前向きな発言が出来ていたと思う。でも、今の私の心境はとても複雑だった。


/ 317ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp