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繋がる想い、紡ぐ言葉/刀剣乱舞

第3章 儚く切ない記憶の中で《後編》


 そんな瞳をさせているのは私。胸がツキリと痛んだけどやるしかない。私は鶴丸さんに、こんのすけから恋仲だったという事を聞いた、と話した。そしてその上で、記憶を戻せるよう協力して欲しい、側にいて欲しいと頼んだ。

 鶴丸さんは最初こそは凄く驚いた表情を見せたけど、快く承諾してくれた。


「本当に、いいんですか…?」

「断る理由なんてない…きみは俺との関係を知った上で再構築したいと考えてくれたんだろ?それに、俺だって一刻も早くきみに思い出して欲しいと願っていた。だが、全てを忘れてしまったきみに強要するのは酷だから…下手に動けなかっただけだ…」

「ごめんなさい……忘れてしまって…本当にごめんなさい…少しでも早く思い出せるように努力しますから…だから…」


 きみは何も悪くないし俺の事を気に病む必要なんてないんだ…だから謝らないでくれ…とそう言いながら、鶴丸さんは私をそっとその胸に抱き寄せた。

 一瞬反射的に身体が強張ったけど……何も思い出せないくせに、まるで記憶にあるかのようにその胸の中は懐かしく、それでいて酷く温かく感じた。



 ――それから、鶴丸さんとの記憶を戻す日々が始まった。


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