第1章 君の中に墜ちる
それに体を繋げる事が目的なのに、どうして恋人にするようなキスをするんだろう?気分を盛り上げるため?そんな私の疑問も大倶利伽羅の生なましい舌の感触で掻き消される。
「んっ、んん…」
どれほどキスされていたのだろう。ほんの数秒だったような気もすれば、もっと長かったような気もする。
ようやく唇が離れた時には息も絶え絶えで、頭がぼうっとした。大倶利伽羅から与えられる熱のせいか、霊力がなくなりつつある自分の体のせいなのかはわからない。
身体に力が入らなくて、くたりと大倶利伽羅にもたれ掛かってしまうとそのまま布団にそっと押し倒された。
私の上に跨がる大倶利伽羅が、少しだけ息が上がっているように見える。
ゆっくりと伸びてきた彼の腕を目で追っていると、浴衣の襟に手が掛かり躊躇なく開かれた。
下着はショーツしか身につけていないので、襟が開かれると控えめな胸が彼の目の前にすぐに晒される。
大倶利伽羅の視線が肌に突き刺さるようで心臓がまた落ち着きを無くしていく。
少しだけ冷たいと感じる空気に晒された胸は、すぐに大倶利伽羅の温かい大きな手で包み込まれた。
「…っ」
いや、とは言えない。
お願いしておいてそんな事を言える立場ではないし、大倶利伽羅も好きでするわけじゃない。