第3章 儚く切ない記憶の中で《後編》
「っ、そんな…」
神様はいじわるだ……
今までわがままも言わず真面目に生きてきたのにこんな仕打ち…
言葉を失い放心状態の私に、こんのすけはその小さな体を少し震わせながら口を開いた。
「あんず様…つかぬことをお伺いしますが、鶴丸様とは既に契を交わしておられますか?」
「ち、ぎり?……契とは、何ですか…?」
「…──セックスの事です」
「っ!、どっ、どうして今そんな事を答えなければならないのですかっ今の話と何の関係がっ!」
「あんず様、霊力を補う唯一の方法が刀剣男士様との契なのです…」
言っている意味がわからない。
全然わからない…!
こんのすけの言うように、霊力を補う唯一の方法?が刀剣男士との契だと言うのなら、既に契を交わしている鶴ちゃんと私は霊力を補うことが出来ているということになるのではないか。
それならばなぜ、私の霊力が底をつきそうなのか。
どうして…―?
嫌な予感しかしなかった。
とてつもなく胸騒ぎがする――
心臓の音だけがやけに耳に響く中で、私は更なる地獄を突きつけられた。