第3章 儚く切ない記憶の中で《後編》
「夜分に申し訳ございません……早速本題に入らせて頂きますが…あんず様、最近体がお辛くないですか?目眩とか、息切れとか強く感じるようになったとか…ありませんか?ありますよね?」
こんのすけの悲しげな表情に、私の体調を酷く心配している様子が伝わってくる。最近の不調がこんのすけにはばれていたらしい。
「あ…ごめんなさい……でも、あるにはありますけど、そこまで心配することじゃないですよ?ただの貧血っぽいし、鉄分のサプリでも飲んだらきっと良くなるかと…
それより私こそ自覚症状があったのに何も対策せずにごめんなさい…軽い気持ちで放置してしまっていました。…考えて見れば私が健康を害すると、刀剣の皆さんにも影響が出るかも知れないですよね…
顕現したのは私なんですから…この本丸の主として軽率でした…まさか、もう彼らの身に不調なんてこと、」
「違うんです、あんず様……違うんです……」
刀剣達の身に変化があったのかと、それでこんのすけはこんなに慌てて私のところに…と少し混乱して口が止まらない私の言葉をこんのすけは遮った。
大きな耳を垂れさせて、ポロポロと涙を零すこんのすけ。