第3章 儚く切ない記憶の中で《後編》
この日は昼餉を食べたあと、久しぶりに広間でのんびりしていた。仕事はスムーズに終わって後は急ぎではない仕事が残っているだけ。
隣では陸奥守さんと南泉さんや短刀達が写真の整理をしている。私も整理を手伝いながらこの写真、あそこに行ったときのだ、とか思い出話に花を咲かせていた。
「整理しなきゃなのについつい眺めちゃって進まないですね」
「なんせ量が多いにゃ!」
「最近はちーと忙しかったから中々時間がとれんでのぉ」
「ネコの手も借りたいってぇ?」
見れば大分前にした餅つきの写真や花見の写真まである。つい最近皆で万屋に買い物に行った写真も混ざっており整理が大変だ。
沢山ある写真の中でも、やっぱり一際白い人物に目がいってしまう。それは、いたずらして歌仙さんに怒られてる写真だったり、寝ている写真だったり。刀剣は沢山いるから彼の写真も数枚なのだけど、自然と見つけてしまうのは鶴ちゃんにそれだけ惚れているから。
「あ、この写真この間のですね。皆手に沢山荷物持って嬉しそう」
「あの日は主が好きなもん買っていいっつーから皆張り切ってた、にゃ!」
「皆が嬉しそうだと私も嬉しいです」
「主はまっこと人が良すぎるぜよ」