第1章 君の中に墜ちる
「とっ突然な上に、ぶ、不躾なお願いで申し訳ありませんが…こ、今夜、皆が寝静まってから私の部屋に来ていただけませんか…?お願いします!」
「は…?」
夜のお誘いとも取れるその言葉に、いや、実際夜のお誘いをしていることになるのだが…とにかくその言葉に微妙な空気が流れて居たたまれなくなる。
大倶利伽羅といえば予想通り不快感を隠すことなく、思い切り眉を寄せた。
「悪いが男が欲しいなら他を当たれ」
「ちっ、違うんですっ、いや、違わないのかな…本当にごめんなさい!でもこれには理由があって、」
大倶利伽羅の冷たい一言に萎縮してしまってうまく言葉に出来ない。やはりやめておけば良かった、そんな感情が頭を過る。こんな言い方では誤解を招かれるのは当然なのに…
そう思うもここまで言ってしまったからには引き返すわけにいかず、言葉を選びながら慎重に口を開いた。
「ここ最近私の霊力が弱まっています。それを補うために、あなた達刀剣男士と体を繋げるのが手っ取り早いそうなんです…だから、それを大倶利伽羅にお願いしています。でも、大倶利伽羅が嫌なら断ってくれて構わない…無理にとは言いません」
「…」
「判断は任せます。もし協力してくれるのであれば、今夜私の部屋に来て欲しい…です」