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繋がる想い、紡ぐ言葉/刀剣乱舞

第2章 儚く切ない記憶の中で《前編》


「葉月さ、ん…私そんなこと…」


 覚えのないことを言われて困惑する私を他所に、葉月さんは更に酷いことを口にする。


「……私も何分疲れが溜っておりまして正常な判断が出来ずにおりました…それに彼女は審神者で、隣に刀剣も控えておりました。刀に手を掛けて…恐ろしかった……彼女の親切心を無下にしたら切るぞ、というような殺気が感じられて…っ!わ、私は怖くてつい了承してしまったのです…申し訳ありません!!私が断っていればこんなことにはならなかったのに……お許し下さい…!本当に、申し訳ありませんでした!!」


 何…?
 葉月さんは何を言っているの…?

 彼女の口から躊躇いもなく出る言葉、それに温度も一切感じられない冷めた口ぶり。状況からして私が来る前にも葉月さんは私の名前を出して、自分の不始末を散々言い訳していたようだった。

 彼女のそんな様子が信じられなくて、余りにショックで言葉が出ない。


 養成所時代からお世話になって、慕って、友達だと思っていた葉月さんに裏切られたことが何よりも悲しくて、反論しなければならない状況なのに絶望の方が勝ってそんな気力も失せていく。

 それでも、声を絞り出し違うと言うものの、話も聞いてもらえず政府の人から罵倒を浴びせられ続けた。上役はすっかり頭に血が上っていた。


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