• テキストサイズ

繋がる想い、紡ぐ言葉/刀剣乱舞

第2章 儚く切ない記憶の中で《前編》


【#2 息抜き】


 それから連れて行かれるがまま甘味処の暖簾をくぐった。


「ここの甘味はうまいんだ」

「そ、そうですか…」


 にこにこしながらメニューを差し出されて、断るわけにもいかない私はおずおずと受け取った。そしてページをめくりながら何にしようか迷っている間、鶴丸さんは左手で頬杖をつきじっと私の顔を眺めている。

 最初こそ気にならなかったが、こうも見つめられると段々と居心地が悪くなってくるというもの。
 それに今は鎧でもある眼鏡をかけていないのだ。


「あ、あの…」


 じっと見るのをやめてもらいたくて口を開くと同時に、メニューに向けていた視線を鶴丸さんに向けると、バチリとその大きい金の瞳とかち合った。

 鶴丸さんの後ろにはちょうど窓があり、その窓から光が差し込むのが相まって、違う意味でとても眩しい。まるで後光のようなそれに、あぁ、神様なんだなあと思い知らされる。


 なんて綺麗なんだろう…―


 太陽の光で白い肌は透き通るようで、髪の毛もまた透けるかのようにキラキラと輝いている。


 鶴丸さんに見惚れてしまっていると、鶴丸さんは私の手元にある開いたままのメニューに手を伸ばし、わらび餅が載っているページを開いた。


/ 313ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp