第1章 君の中に墜ちる
「お風呂…?そっか…無事なんだ…でも皆休まずに頑張ってるのに先に入るなんて、」
「私達は手入れして頂いたので綺麗さっぱりですけれど、主はそうはいきませんでしょう?それに、私達も後で入りますから安心して下さい」
「そう、だけど…でもせめて夕餉の手伝いぐらいは」
「心配無用です。準備といっても、簡単な物しか作れませんから」
申し訳なくて、お風呂に入るのを戸惑っていると、見かねた次郎太刀が「つべこべ言わない!ほら、アンタが入らないと他の奴らも入れないんだから」と背中を押され強引に廊下に追い出されてしまった。
「心配なのでボクが見張り役しますよっ」
「え、物吉…?」
「あんず様ったら失礼しちゃうなぁ!損壊してるし何かあったら困るので、そのための見張りですよ!決して覗き目的ではありませんからね!」
「わ、わかってるったら…!」
刀剣達の専用大浴場は所々壁は崩壊してるものの、幸いにも稼働することが出来るらしく、物吉と共に大浴場へ向かった。
「わ……」
大浴場は一部の天井や壁がなかったり…確かに入れる状態ではあるけれど中々の状態だ。所々ではあるが剥き出しの浴場がどこか落ち着かなく、急いでお風呂から上がった。