刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
サーっと血の気が引いて焦り「もうこんな時間!」とつい言葉にしてしまうと、その声を聞きつけ隣の部屋から急いでこちらに近づいて来る足音。
コンコンと軽くノックされたと同時に「主ちゃん起きたの?入ってもいいかい?」と光忠の声。
シャキッとしない頭で深く考えずについ「いいよ」と応えてしまうと光忠は部屋に入ってきたなり目を見開き、続けて入ってきた鶴丸と貞ちゃんまでもが口を半開きにして固まっている…
その様子にもしや裸なのでは!?と慌てて身体を見るも、しっかりと浴衣が身につけられていた。大倶利伽羅さんがちゃんと着せてくれたらしい。
相変わらずの大倶利伽羅さんの気遣いにほっとするも、寝起きの状態を見られるのは決していい気分ではなく、思わず手櫛で髪の毛を整えながら俯いた。
「主ちゃんっ、伽羅ちゃんが悪かったね…」
「お目覚めか…」
「主、大丈夫か?」
光忠達が心配そうに私に声を掛けてくれる。その上疲れているだろうからもう少し寝た方がいい、と言って無理やり体を倒されて肌布団を被せられた。
「で、でも…」
「今日はしっかり休もうね。大丈夫、仕事のことなら僕たちが何とかするから」
優しい言い方だけどちゃんと寝なきゃ駄目、と目が雄弁に語っていて、これは逃げられないなと悟った私は仕方なくまた目を瞑った。