刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
目が覚めてぼんやりと窓を見ると、カーテンの隙間から見える東雲の光がとても美しくみえた。
あれ?
そういえば私、修行から帰ってきた大倶利伽羅さんと…?
ええと、あの後意識が飛んでしまったんだ…
重く怠さの残る体を起こそうとすると、緩く絡められていた腕がすかさず動いてぎゅっと抱き締められた。
「ん…?から…ちゃん?」
「どこへ行く、離れるな…」
背後から聞こえる甘くもある掠れたような低い声。
心地がよくて、枕がわりに差し込まれた腕をたどり彼の掌に自分のを重ねた。
「まだ休んでいろ」
そう言って包み込むようにきゅっと握られた手を返事代わりに握り返してまた目を瞑ると、そう時間がかからない内にまた意識が遠退いた。
…
…
隣の部屋から聞こえる声にぼんやりと瞼が開く。光忠達がお話している声?
朝方目が覚めたときはまだ大倶利伽羅さんがいたのに今は既にいなくて。
昨晩あれほど愛されたばかりだというのに、修行から帰ってきたのは夢だったのでは、となんだかとてつもなく不安に襲われた。
時計を見るととうに朝餉の時間が過ぎてしまっている。今日は決して休みなわけではない。