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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第37章 修行


すぐにぎゅうっと抱き締め返され、彼の匂いに包まれているようで胸が一杯になった。

私を抱き締めながら暫く二の腕の痣をそっと撫でた後、慈しむように痣に口付けをしていた大倶利伽羅さんだったが、不意に「亀甲…だったか」と呟き、その表情は先のような険しい顔つきに戻っていた。


「そいつはどこだ」

「へ?」

「あんたを困らせたんだ…許せるわけがないだろう。それ相応の報いは受けて貰う」

「そ、それはダメ!」


鋭い眼光の大倶利伽羅さん。今は遠征に出ていていないが、亀甲さんのところに行かせたら間違いなく大変なことになる、と彼の醸し出すオーラで察し彼を許して欲しいと伝え引き留めた。

すると、大倶利伽羅さんは気持ちを落ち着かせるかのようにふぅ…と深く溜め息を吐いた。

彼の胸元に顔を埋めていると、大倶利伽羅さんの革手袋をしたままの指先が私の髪をゆっくり梳いて、頬を触り顎に行き着く。そっと上を向かされた視線の先には大倶利伽羅さんの切なげなお顔。


「伽羅…ちゃん」


 ……ちゅ


驚くほどにそっと優しく触れた唇。
なんだか初めてした時のように緊張してしまって、ドクドクと鼓動が激しくなる。そして、柔らかく触れただけなのに脳が痺れそうな程の感覚を覚えた。


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