刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
これが逆の立場だったら、私は理由も聞けずにショックで塞ぎこんでしまうだろう。
少し長くなってしまうけど、大倶利伽羅さんが修行に出ている時の出来事を嘘偽りなく説明しようと、どうにか話を聞いてもらおうと必死に訴えかけた。
神気を売っているなんてそんな馬鹿な話正直信じられないと思う。鶴丸だって驚いていたくらいだし、店主だって内密にって言っていたからWebで探し出せるとはいえ、その情報は広く知られていない可能性が高い。
私が説明している間大倶利伽羅さんは黙ったまま私の話に耳を傾けてくれていた。勿論偽倶利伽羅のガラス瓶も見せ、目の前でプッシュして神気を出してみせる。
偽倶利伽羅の神気が空気中で漂っているのか、大倶利伽羅さんは吹きかけた場所を目を見開いて見ていた。
―――そしてようやく誤解が解けた。
…
…
「すまない…俺ではない大倶利伽羅の神気に染まっているあんたを見た途端、頭に血が上った…」
「伽羅ちゃんが謝ることはない、私こそ勝手な事してごめんなさい…嫌な思いさせてごめんなさいっ」
「…あんたの腕が」
大倶利伽羅さんが私の二の腕にそっと触れる。
触れた場所はさっき彼が強く掴んでいた場所…あまりに強く掴まれていたため指の痕が痣のように付いてしまっていた。