刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
誤解を解こうと話すも皆が同時に話したため誰が何を言っているのかよく聞き取れない。
「……あんたは…」
大倶利伽羅さんは周りを取り囲んで身ぶり手振り動かしながらあたふたしている光忠達に見向きもせず、私を見据えたまま低い声で唸るように声をあげた。
そして唇をギリッと噛みしめた後「…浮気か」と吐き捨てるように言い放つ。
その言葉に「違う」と反論するけど鋭い眼光の彼は私を引きずるように引っ張ったまま、私の部屋に向かって廊下を歩き出した。
「伽羅ちゃん!主ちゃんに無理させちゃ絶対駄目だからね!」
「伽羅坊!ちゃんと話を聞いてやるんだぞ!主は浮気なんてしていないからな!」
「伽羅…主に酷い事しないよな…主、大丈夫だよな…」
引っ張られながらも、後ろからは光忠達の私を心配する言葉が聞こえる。その声でさえも無視して大倶利伽羅さんは歩く。
「ねえ!伽羅ちゃん痛いっ話を聞いて!」
私の声も聞かずに大倶利伽羅さんは無言で廊下を歩く。そして執務室を通り過ぎ私室の扉を乱暴に開け、グイッと部屋に押し込まれた。その力があまりに強くて私の体は勢い余って倒れこんでしまう。
大倶利伽羅さんが酷く怒っている。そして怒りの矛先は間違いなく私だ。