刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
極めたばかりの前田君は器が急に大きくなったのもあり、まだ力を使いこなせていない。それでも身のこなしは素晴らしいのだけど、これから更に錬結を行って場数をこなしていくうちにもっともっと成長する、所謂成長過程であってとにかく伸び白が物凄い。
そんな前田くんを他の刀剣達がフォローしていたけど、対戦相手は経験を積んだ極刀剣が3振りいたのであと少しの所で力が及ばなかった。
1階に下りてお互いに挨拶を交わし、次の対戦へと準備を整える。そして全ての演練が終了した後に、私は光忠を呼び出しこそっと彼女の話を簡潔に説明した。
「…というわけで、光忠に力を借りたいの」
「僕が力になれるかは分からないけど、やってみる価値はありそうだね。わかった、話をしてみようか」
「ほんと!?ありがとう!!」
「主ちゃん…」
「ん、なあに?」
光忠は快く了承してくれたけど、少し考察しているような表情を見せ、すっと私の耳元に顔を寄せてきた。そして「早く説得しないと神隠しされる可能性も否定できない。万が一神隠しをされてしまうと、もう二度とこちらの世界には戻れないんだ」そう言った。
「そんな…」
「主ちゃん、一刻を争うかも知れないから話出来る場を早めに設けてくれるかな」
「わ、わかった!彼女と話して来る!」
「あ、神隠しのことは内緒だよ。不安にさせてしまうからね」
「うん、そのつもり!光忠ありがとう!ちょっと行ってくるから皆と待ってて」
「オーケー!」