刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
──そこで、夢から覚めた。
「ぁ…」
「起きたか…」
「伽羅ちゃん…?」
「…どうした」
目を擦り、大倶利伽羅さんの顔を見上げればいつもの穏やかな金がそこにあることに安心した。
夢と同じで彼に膝枕されている状態。
「伽羅ちゃん、頭撫でてくれてた…?」
「…」
「伽羅ちゃん?」
「…さあな」
「ふふ、何それ」
照れているのかな…と思ってそれ以上は聞かないことにしてゆっくり起き上がり、彼の肩にそっと頭を乗せると、力強く肩を抱かれた。
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(大倶利伽羅side)
シャワーを浴びて素早く着替え、急ぎ足で彼女の元に戻る。
彼女の姿を確認できる距離に近付いた頃、一期一振の行動に思わず足が止まった。
あいつを愛おしそうに見つめる瞳。
頬を撫でる優しい手つき。
普段短刀達にするそれと同じ動作なはずなのに、今は全く異なって見えるそれに、まさか…と目を疑った。
違うだろう、そう思おうとしたが、決定的な瞬間を目の当たりにしてしまう。
髪を掬い上げ、その髪に口付けをしている一期一振の姿。それは間違いなく愛おしい相手、異性として好いている相手にする行為。