刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
「大倶利伽羅殿…」
「…」
「弟の虎を見つけて下さり、有り難うございました」
「…あぁ」
相変わらずの彼らしい短い返事に、少し頬が緩む。
彼ならきっと…
主を悲しませたりしない。
どうか…あの笑顔をお守り下さい。
そんな思いも込めて、彼に深々と礼をする。
そして私はその場を後にした。
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(審神者side)
大倶利伽羅さんの膝の上で、すっかり深い眠りに落とされてしまった私は心地よい夢を見ていた。
今と似たような状況の夢…
彼の膝の上で癒しの時間を過ごしている夢…
違うところと言えば、私が起きているということだけ。
そっと上着をかけられて、体が彼の匂いに包まれれば一瞬にして幸せという言葉に覆いつくされる。
彼の温かい大きな手が、私の頭を優しく撫でて…
気持ちがよくて
大倶利伽羅さんの顔を見上げると
彼の顔がぼやけていてはっきり見えない。
どうしてだろう…
少し不安になりつつも、頭を撫でてくれるその手があまりに優しいから…
撫でてくれてるのはやっぱり大倶利伽羅さんなんだろうな、そう思った。