刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
そして覆い被さられ、顔をこれでもかと舐められる。五虎退が慌てて引き離しにかかるも、俺のシャツに爪を引っ掛け離れようとしない。
「ああっこ、こら…」
「…」
更に焦ったような五虎退の声。
次の瞬間、いつの間に集まっていたのか残りの4匹の小虎達が一斉に俺の上に乗っかった。
「んぐッ!」
「お、大倶利伽羅さん!だ、大丈夫ですか!?こらっ離れなさいっ……だ、駄目ですぅっっ!!」
…ナァーン …ウー …ゴロゴロ
「離れなさいっ、離れなさいったらぁー!!」
…
…
やっと離れた頃には俺の顔と髪の毛は小虎達の唾液まみれでベタベタだった。
「すみませんっ!!」
「別に構わない…」
ベタベタになっている俺の顔をみては泣きそうになりながら、いやもう泣いているな…兎に角パニックになり謝り倒す五虎退をなんとか宥め、小虎を託す。
「お、大倶利伽羅さん…本当に有り難うございました」
「大したことはしていないから気にするな。それより何か飲ませてやれ」
「はいっ」
嬉しそうにしながらも、少し申し訳なさそうに頭を下げ、五虎退は小虎と共に去っていった。