刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
一通り拭き終え再び新しいタオルにくるみ、抱き上げていると随分と焦ったような五虎退の声。
「あああ、すみません!と、虎くんっ、ずっと探してたんです!どこにいたんですか!?」
「庭の木の枝に登って、降りられなくなっていた」
「お、大倶利伽羅さんが助けてくださったんですか!?すみません、ご迷惑をっ」
「それより随分体が冷えきっている」
大方タオルで拭き取ったが、体は相変わらずプルプルと震えたままだ。体の芯から冷えたんだろう。一刻も早く温めてやらないと衰弱してしまうような状況だ。
「脱衣場に行くぞ」
「脱衣場!?…は、はいっ」
脱衣場に着き、五虎退と共に乾いたタオルで拭きながら、乱のドライヤーを借り濡れた毛を乾かしていくと、小虎の震えは少しずつ収まってきた。
小虎も段々と落ち着きを取り戻し、俺の手をペロペロと舐めている。
「…大倶利伽羅さん、本当に、色々と有り難うございました」
「気にするな、大事にならなくて良かっうぶっ!?」
「わああ、ダメですっ…こ、こらっ!」
「…っ」
不意に小虎に飛び付かれ、咄嗟に手をつくものの床が濡れていて滑り、不覚にもそのまま仰向けに押し倒されてしまった。