刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
俺の姿を見た途端に甘えるような鳴き声に変わる。そして手を差し伸べた俺の方へおずおずと寄って来た。そして俺の手にすりすりと顔を擦り付ける。
「危ないだろう…五虎退はどうした」
「ゴロゴロゴロ…」
顎の下を撫でてやると、目を細め嬉しそうに喉を鳴らした。
抱き上げるといつもはふわふわな毛も、雨ですっかり濡れてペタリとしている。一体どのくらいの時間ここにいたのか…
このままでは風邪を引くだろう。縁側に置いてきたあいつが気がかりだが、この小虎の手当てが先だと思い、タオルを取りに足早に廊下を歩いた。
取り敢えず室内に干してあった洗濯物のタオルが乾いていたので何枚か拝借し、小虎をタオルでくるんで水分を拭き取る。タオルがない!と騒ぎ立てる某文系名刀の顔が一瞬頭に浮かんだが、知ったことではない…
「ナァァンッ!!」
「大丈夫だ、何もしない…じっとしてろ」
「ゴロゴロ……ンナァ」
「…いい子だ」
突然タオルにくるまれて少し警戒した様子を見せるものの、危害を加えられないと分かったのか小虎は大人しく俺に身を委ねた。
「大倶利伽羅さん!!」